エアコンや冷凍機として使用されるヒートポンプは太陽から届いた大気中のエネルギーを利用するため,一次エネルギー消費低減に役立てることが出来ます.しかしながら,ヒートポンプ内作動流体の温暖化係数は二酸化炭素の675倍,1300倍も高いのです.地球温暖化は極端な気象現象や海面上昇をもたらし,飲料水と食料,居住地域の安定した確保が困難となる可能性まで出ており,地球規模で取り組まなければならない問題となっています.本研究室では,温暖化係数が極めて小さい作動流体を探求するとともに,その熱輸送特性などの測定をしています.またその知見を生かした冷却デバイス開発などにも取り組んでいます.地球環境を保全しながらも豊かな社会を実現するべく,世界中の研究者とともに頑張っています.